膀胱の症状
尿の回数が増えるのは、妊娠初期の徴候のひとつです。
妊娠12週になると目立たなくなりますが、36週頃より胎児の頭が膀胱を圧迫するため、ふたたび増加します。
尿の回数が増えるだけでなく、痛みや残尿感がともなっている場合は、尿路感染症が疑われますので受診して下さい。
尿路感染症にかかった場合は、水分を多く摂取し、尿をたくさん出して下さい。 また、妊娠後期になると、くしゃみをしたりした時などに、尿漏れがおこります。
破水との区別が困難な場合もありますので、ご相談下さい。
便 秘
妊娠中は、プロゲステロンの働きにより、平滑筋が弛緩し便秘になりやすくなります。
大切なのは、正しい食事と十分な食物繊維を摂取することです。 リンゴや蜂蜜は、腸の活動を増進させますが、すべての果物、野菜、穀物、豆類は植物繊維を豊富に供給します。
カップ一杯の温湯にレモンを絞り食事も30分前に飲みます。 毎日サラダを食べることもお勧めです。
乳脂肪の高い牛乳は、多量に飲むと便秘になりますので気をつけて下さい。
ヨガの「カエルのポーズ」は、腸の運動を維持するのに役立ちますので、グラス二杯の水を飲んでから行うと効き目があります。 散歩や水泳、自転車などの軽い運動も有益です。
心身をリラックスさせるハーブのお風呂は、緊張をやわらげ腸の動きを良くします。 ラベンダー、カモミールの精油を2〜3滴浴槽に加えて下さい。 緩下作用のある飲み物としてラズベリーリーフ、フェンネル、ペパーミント、カモミール、プアール茶などがあります。
貧 血
貧血がもっともおこりやすいのは、胎児が母体から多量の鉄分を吸収する8ヶ月からです。 妊娠がわかったら、鉄を豊富に含む食品を、たっぷりとるように心がけて下さい。 レバー、卵、乳製品、クレソン、プルーン、ココア、アルファルファ、レーズン、玄米、小麦胚芽、ヒジキ、ほうれん草などです。鉄を含むハーブには、お茶にして飲めるものがあります。コボウの葉、ラズベリーリーフ、ネトル、レモンバーベナなどです。また、ビタミンCも、鉄の吸収を助けますが、カフェインを含むお茶やコーヒーは鉄の吸収を妨げます。
腰 痛
妊娠中は、背骨を支える靱帯が軟化することと、腹部の重さが増すことにより、しばしば腰背痛かおこります。 また、座ったり立ったりする時の姿勢が悪かったり、体重が急に増加すると、腰背痛は悪化し、過去の腰痛のぶり返しもおこりやすくなります。
腰背痛には、ヨガ体操の「カエルのポーズ(別紙)」が効きます。 深呼吸や、リラックスのための運動が役に立ちます。 ラベンダーや、ローズマリーのお風呂は痛みを鎮めます。 ラベンダー、ゼラニウム、カモミールのオイルを混合したもので、背骨全体をマッサージすると効果的です。 妊娠線予防オイルには、ラベンダーが入ってますので腰痛に効果があります。
こむらがえり
多くの妊婦が、妊娠後半期にかけて経験します。 胎児のカルシウムの需要が増大し、カルシウム欠乏が主な原因ですが、ビタミンB、Dの不足、静脈瘤なども関係します。
スギナ、イラクサ(ネトル)、コンフリー、セロリの種などのハーブティーや、オート麦、ゴマ、キビ、生野菜、魚などが、食事からカルシウムを摂取できる食品です。 セイヨウサンザシの葉と実は、循環を良くします。 カモミール、ラベンダー、ローズマリーの精油を用いてマッサージすると、筋肉の緊張をほぐし、循環を改善します。 精油は必ずベースオイルに混ぜて下さい。
むくみ
妊娠8カ月頃よりひどくなり、蛋白尿、高血圧を伴うこともありますので、急にむくみが増加したときは、受診して下さい。 安静のみで、むくみはかなり軽減しますので、食塩の摂取を減らし休養を十分とって下さい。 ラズベリーリーフは、血液浄化作用がすぐれてます。 安静だけで元に戻らない場合は、穏やかな利尿作用をもつハーブが役立ちます。 西洋タンポポの葉、スギナ、フェンネルを1日数回飲んで下さい。 ラベンダーを植物油に薄めて、脚のマッサージをするのも効果があります。
痔
妊娠後期になると、骨盤の血流量が増加し、直腸付近の静脈にも血液が貯留しやくすくなります。 痔の予防は、静脈瘤の予防と同じです。 便秘をしないでください。 便が固くなると痔は悪化します。
コンフリーの葉をお茶として飲んだり、パップ剤として患部に貼付するのも痛みを和らげます。 ゼラニウム、カモミール、レモンバームの精油を、数滴お風呂に落としても効果があるし、ベースオイルで薄めて患部に塗布しても良いでしょう。
妊娠線
皮膚が弾力性を失って、十分に伸びれなくなるのが原因で、腹、もも、胸などに現れます。 年月がたつと薄れますが、けっして消えてなくなることはありません。
健康的な食品を食べていれば、妊娠線がまったく出ない可能性もあります。 ビタミンE、C、亜鉛、珪素の欠乏との関連が示されてます。 ひまわりの種や、カボチャの種はすぐれた亜鉛の供給源です。 小麦胚芽、タマネギ、卵など亜鉛を含んでます。 珪素を含む食品は、レタス、キュウリ、キャベツ、赤カブ、タマネギ、アスパラガス、米ぬかなどがあります。 珪素を含むハーブにはスギナ、ラズベリーリーフ、トウモロコシの毛、ハコベなどがあります。
ビタミンEは、小麦胚芽、全粒穀物、卵黄、キノコ、アルファルファ、魚、大麦、ピーナッツなどからとれます。小麦胚芽オイルにラベンダー、ネロリの精油を加えてマッサージすると効果があります(受付にブレンドオイルを準備してます−¥1000)。
静脈瘤
子宮の大きさと重さが増大すると、骨盤内の静脈が圧迫され、足からの血液の流れが妨げられ発症します。 便秘、きつい下着、運動不足、足を組むこと、長時間の立ち仕事は誘因になります。 痛みを和らげるには、足や陰部に冷たい水をスプレーし、砕いた氷を患部にあてます。 プールに入ったり、脚を上げて寝たり、脚部のマッサージが静脈瘤の予防には役立ちます。 マッサージオイルにサイプレス、ラベンダー、レモンの精油を2〜3滴加えたものを用いて、かならず心臓のほうへ向かって、やさしくマッサージしてください。 マッサージは、静脈瘤ができてしまってからの治療に役立ちますが、症状が重い場合には、専用ストッキングがありますので相談下さい。
出産の準備
出産の準備 ラズベリーリーフは、子宮との相性が良く 妊娠中に使用できるハーブの中でも最も有名です。
子宮筋と骨盤筋を強化し、弛緩鎮静作 用のある成分が子宮の緊張をとります。 楽で時間のかからぬ分娩のために、産後は母乳分泌を促し、母体の回復を早めるために用いられます。 妊娠3カ月より1日カップ1杯、6 カ月よりカップ1杯を1日3回、陣痛が始ま ったら、1時間に1杯ずつ飲みます。
産後も飲み続ければ、骨盤組織の調整・強化、母乳 分泌に効果があります。また、妊娠36週よ り、ナツメグ、クラリセージ、ラベンダーの精油を植物油に薄めて、下腹部、腰部、会陰部などのマッサージをすると、楽なお産のために効果があります。
ハーブティの入れ方
1.
ハーブの量は、ティーカップ一杯分(約150〜180ml)に対して,ティースプーン山盛り1杯が基準。花や実ならひとつまみが基準。ハーブの種類によって微調節して下さい。
2.
ティーポットに熱湯を注ぎます。
3.
ティーポットの蓋をして3〜5分蒸らします(ポットの蓋は必ず閉めて下さい)。実や根など硬いものはエキスが出にくいので5〜 6分蒸らします。
4.
茶こしを使ってお茶を注ぎます。
5.
お茶によっては、花や葉を浮かべると素敵 です。 また、甘みをつけるなら、蜂蜜や三温糖を加えましょう。
藤田クリニック 長崎市桜町7-2 TEL 095 (834)7700